宮崎市の老舗時計店の周年行事の記念品として紅白饅頭のご注文をいただきました。まことに名誉な事で一世一代の大舞台に乗った気持ちでスタッフ総動員、前日は店休日にしてかからせて頂きました。桐木神楽堂が紅白饅頭としてお作りするのは薯蕷饅頭と言って和菓子の中でも最高の位のものです。粉はもちろんですが塩梅(あんばい)ものと言って気温や材料の大和芋のコシ具合で仕上がりが左右されるからです。その塩梅の良さは仕上がりに少しヒビが見られるくらいが一番美味しいとされています。
昔はお祝いといえば紅白饅頭と決まっていましたね。入学や卒業式、落成式など頂いておりましたが最近はそんなお土産も見られなくなりました。そもそも紅白はなぜおめでたいのでしょう?調べてみると諸説ありますが、赤は赤ちゃんの誕生を表し白は死装束の色であり、紅白はつまり人生そのものを表現している事だそうです。確かに、紅白饅頭を始めとして人生に和菓子はつきものですね。