おひなさまのお菓子に「西王母」という桃の実の形を模したものがあります。可愛らしいフォルムと美しい色、煉切製で成形されたその中は白餡で人気の上生菓子です。昔、中国に西王母という女の神様がいたそうです。その西王母が漢の武皇帝に献じた桃は3千年に一度花が咲き実がなる伝説の桃。珍しく得難いものの例えだそうです。西王母が女の神様だったこと、珍しい桃を献上したことから中国では桃は女性の象徴としてお祝いには欠かせないものだそうです。桃の節句に桃の実が入るのはそういう訳です。