和菓子の代表「おまんじゅう」。おまんじゅうと言えば和菓子。皆さんはどんなおまんじゅうを思い描きますか?ふっくらとした蒸したおまんじゅう。大福もちのようなお餅の生地にあんこが入ってるおまんじゅう。はたしておまんじゅうってなんでしょうか?おまんじゅうのルーツは中国から帰国した臨済宗の僧によるものとされています。もともとは肉を入れて蒸したものを宗教上の観点からか、お茶菓子用として改良したのか野菜の餡や小豆を入れて作られるようになりました。ようするに、何らかの餡や具をいれたものを包んで蒸しあげたもの、、といううことでしょうか。
和菓子におけるおまんじゅうの種類
①薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)
すりおろした山芋と米粉を合わせて生地を作り餡を包んで蒸しあげたものです。しっとりとした食感で山芋の香りが特徴のおまんじゅうは紅白饅頭に仕上げたり茶席の主菓子としても使われる高級なおまんじゅうです。色を付けたり焼き印を押したりして季節を表現することができます。
②茶饅頭
黒砂糖をいれた生地のおまんじゅうはです。茶饅頭または利休饅頭、黒糖饅頭、大島饅頭と言われています。黒砂糖の風味はどこか懐かしくお茶菓子やお土産に親しまれています。
③酒饅頭
酒粕を使って小麦粉の生地を発酵させたおまんじゅう。蒸しあげると麹の香り豊かでふっくらと蒸しあがります。
④焼きまんじゅう
主にカステラ生地で餡を包み焼いて仕上げたおまんじゅうです。もみじ饅頭、栗饅頭、千鳥饅頭、桃山などがその類です。洋菓子や中華饅頭(月餅)の影響を受けて明治時代以降に発達したたとされています。
その他、夏に葛に餡を包んだ「水まんじゅう」や生麩を使った「麩まんじゅう」、全国にはご当地お饅頭として生地に味噌もいれた「味噌饅頭」鹿児島の「かるかん」宮崎の「チーズ饅頭」マシュマロ生地の「鶴の子(福岡」落雁生地の「しお饅頭」などがあります。ぜひいろいろなおまんじゅうを体験していただきたいです。