和菓子の生地について その2

前回は煉切製やきんとんなど一年を通して製造している生地について書きましたが、今回は夏菓子特有の生地についてです。

夏はやっぱり涼しげな透明感のあるものが喜ばれます。その透明感こそ寒天です。テングサから作る糸寒天に砂糖をいれて煮詰めると透明感の高い寒天になります。それを錦玉(きんぎょく)といいます。透き通っていると中に魚を入れてみたり葉っぱを入れてみたり季節を表現できます。また、少し色をつけることによっていろいろなバリエーションが生まれます。錦玉羹を入れる器もガラスにしたり、、涼を感じながら和菓子を楽しみたいですね。